ヤバイTシャツ屋さんと紅白歌合戦
「ヤバイTシャツ屋さん」
言わずと知れたフェス入場規制常連バンド。
2015年より「紅白出場」を目標に掲げており、「初めてテレビで演奏するのは紅白と決めている」と頑なに言い続け、実際にこれまでテレビで演奏はしていない。
これだけで“ 話題性 ”は充分ではないだろうか。
(ちなみに紅白の選考基準は以下ようなものらしい)
代表曲でもある「ハッピーウェディング前ソング」は、踊ってみた動画で大流行。今や一般人から有名YouTuber、芸能人がこぞって動画をアップしている。
いわゆる「バズった」曲だ。
リリースは2017年と、3年前ながら未だに衰えない人気を誇っている。
また、テレビで演奏をした事がないにも関わらずコラボやタイアップ経験が多く、知らずにヤバTの曲を聴いていた人も多いのではないだろうか。
・LOTTE
・モード学園
・SUUMO
・志摩スペイン村
・スプライト
・クラシエいち髪
・ちちんぷいぷい
・モーリーファンタジーランド
・NHK etc..
昨年にはメンバーのサンリオ好きが高じ、コラボを果たした。サンリオピューロランドでライブも敢行し大成功を収めた。
その様子は9月30日発売の4thアルバム「You need the Tank-top」(初回盤)の特典DVDに収められている。
サンリオキャラクター達も出演しており、サンリオファンにもオススメしたい1枚だ。
そして、その4thアルバムは限定予約分全てにメンバー全員の直筆サインを書くという破天荒な企画も行った。
なんと1ヶ月で4万3000枚のサインを書き上げたのだ。
人が生涯で自分の名前を書く回数は一万回前後(諸説あり)と考えると、どれだけ破天荒かよく分かる。
収録曲の一つである「J.U.S.C.O.」はTwitterでトレンド入りし、丸一日は話題に上がっていたこともある。
また、「You need the Tank-top」は初のオリコン週間1位も獲得した。「CDがなくても音楽が聴ける時代に、CDの良さを知ってもらいたい。体感してもらいたい。」と長年願い続けてきた彼らの行動・努力・夢が一つ実った瞬間だ。
NHK総合でも2018年よりレギュラー番組を持ち、今春スタートした新番組「よなよなラボ」では「今までにないスマホだけで作る番組」という枠にはまらないものにチャレンジしている。実際に観ているとスタジオなどは一切使用せず、本当に1時間スマホ画面だけが放送されているのだ。(次回放送は NHK総合 10.17(土)24時35分~)
さらに、2018年8月から不定期に6回放送されたラジオ特番、NHKラジオ第1「ヤバイラジオ屋さん」が2020年11月よりレギュラー化決定。(初回放送は11.7(土) 16:05〜 50分/NHKラジオ第1(R1)毎週土曜日 16:05〜16:55)
実はこのラジオ番組もレギュラー化間近と何年も言われており、メンバー・ファン共々「いつやねん!」と思い続けていた。「評判が良ければ・・・」という言葉を信じ続けたファンが、前回の放送時に50分間でTwitterで15000件以上もラジオの実況をつぶやき、トレンド入りさせた事もある。
メンバーとファンの思いが1つになり叶った夢なのだ。
以上、完全に私の主観で語ったヤバTの活躍だが、選考基準にくい込んでいる所がいくつもあるのではないかと勝手に期待をしている。
もちろん紅白出場への道が簡単なものではないことは素人の私でも理解しているが、それでも望まずにいられない。
これこそがヤバTとファンが共に持ち続けている一番大きな夢なのだ。
そして最後にヤバイTシャツ屋さんの音楽について。
一見おふざけバンドのイメージがあるが、実際は強いメッセージ性が隠された曲もたくさんある。ぜひ歌詞を読んで欲しい。
(初期曲は本当にふざけているが、近年大人になった彼らからのメッセージは強い)
また尖っている歌詞なのに誰も傷付けないのが一つの特徴でもある。
私のイチオシ曲は「ゆとりロック」と「癒着☆NIGHT」だ。「泡 Our Music」も疲れた現代人に刺さるので、仕事帰りの電車や車で聴いて欲しい。
ライブ会場に足を運べば、小さなお子様やご年配の方を見かけることも多々ある。
まさに老若男女に刺さるバンドだ。
尖っているが優しく、ふざけているが生真面目。
ヤバTが紅白の舞台に立ち、お茶の間に登壇した時、世間にどのように刺さるのだろうか。ぜひ見届けたい。